《傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア制度について》

ケガや病気で衰弱した野生の鳥類や哺乳類(以下「傷病野生鳥獣」)は、その治療のために、野生鳥獣救護ドクターや天王寺動物園など(以下「救護ドクターなど」)ヘ運ぴ込まれます。そして救護ドクターなどでは、治療だけでなく給餌やリハビリまで行って、傷病野生鳥獣を野生復帰させています。しかし、人間と野生鳥獣が共存する豊かな環境を創造するためには、府民一人ひとりが野生鳥獣との関わりを見つめ直し、彼らを守るために力を尽くしていかなければなりません。そこで大阪府では、府民の鳥獣保護思想の高揚などを目的に、『傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア制度』を設けました。この制度により、これまで救護ドクターなどでのみ行われてきた野生鳥獣の保護飼養(給餌、リハビリ、放鳥獣)を、傷病野生鳥獣保護飼養ボランティアが引き受けることができるようになりました。

《数護活動の流れ》 
傷病野生鳥獣が保護された場合、『傷病野生鳥獣保護飼養ボランティア制度』により、次のような流れで救護活動を行います。 

        大阪府      連絡    救護ドクターなど
      救護活動の窓口 ←──────── 傷病野生鳥獣の治療
          │               ↑
   保護飼養の依頼│               │     
   指導・相談  │           野生鳥獣の受け取り 
          ↓               ↓          
         傷病野生鳥猷保護飼養ボランティア 
     治療を受けた野生鳥獣の給餌、リハビリ、放鳥獣 

救護ドクターなどは、運ぴ込まれてきた傷病野生鳥獣の治療を終えると、後の保護飼養をボランティアに依頼するために、大阪府緑の環境整備室または農と緑の総合事務所(以下「大阪府」)に連絡します。
大阪府は、連絡を受けた野生鳥獣の保護飼養をボランティアに依頼します。
依頼を受けたボランティアは、救護ドクターなどから野生鳥獣を受け取ります。
ボランティアは、野生鳥獣の保護飼養に関して分からないことがあれば、大阪府に相談することができます。ボランティアは、このように大阪府から適切な指導を受けながら、野生鳥獣を野生復帰させるまで、又は死亡するまでの間、給餌やリハビリを行います。

詳しくは大阪府 環境農林水産部 緑の環境整備室 まで
大阪市中央区大手前2丁目 TEL 06-6941-0351 (内腺 2745,2746)


以上の制度に伴って、 平成12年3月26日、保護飼養ボランティア養成講座が(財)日本野鳥の会大阪支部で開かれました。
内容は講義が
1 保護飼養ボランティア制度について。  大阪府緑の環境整備室、自然環境係 石原係長
2 野生鳥獣の救護法           WRV大阪支部長 獣医師・獣医学博士 中津 賞
実習が
救護の実際   指導  中津動物病院  
           獣医師・獣医学博士 中津 賞 
           獣医師   中津 聡
           動物看護技師 稲田 和美
           動物看護技師 井戸 晶子
           動物看護技師 田伏 淳子
           動物看護技師 氏林 真登加
1 ドバトの保定法 
2 ドバトの給餌・給水法    器具の作り方、餌の調合法、強制給餌法 
3 鳴禽類(ブンチョウのヒナ)の強制給餌法  餌の調合法。
4 肉食鳥類(コミミヅク)の保定法と給餌法 
などを行いました。


タイトルとURLをコピーしました