魚のえらめくれの外科的治療法

えらの軟骨が外傷や細菌感染などによって外反してくる。これを”えらめくれ”と言う。

健康状態には変化なく元気にしているが、観賞魚では著しく外観を損なう。そこで魚に全身麻酔をかけて、不動化してから軟骨部を切除して健康なえらの再生を期待する治療法である。


錦鯉の症例でこれ位の掌に乗る大きさでは濡らしたタオルの上に取り出して、慎重にえら軟骨を切除する。


アジアアロワナの症例で1カ月前からえら軟骨が。反転してきた。他の症状はなく鰓の外観以外は良好である。


全身麻酔の深度が深くなるとバランスを失って横転する。


 この位の大きな魚では水槽から取りださないで、水槽の中で曲がったえらを切除した方が安全である。清水に戻すと次第にバランス感覚を取りもどして通常の遊泳状態に戻る。水温にもよるが2ヶ月程度で再生する。

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